・・・9月18日(CT検査)・・・
 朝は、十数名の白衣を着たご一行様がやっていらっしゃいました。これは教授回診といい、病院では良くある光景です。(しかし、父が入院している病院とは違い、こんなに大所帯なのは、ここが大学病院だからでしょうか。)ちなみにこちらでは月、水、金にこの回診がおこなわれているそうです。今日は午後からCT検査があるということで、昼食後はいつ呼ばれていてもいいように部屋で待機していました。そして3時20分頃に看護婦さんから連絡があり、CT検査室に急ぎました。前にかかった病院でCTはすでに経験済みで、「検査は5分もかからないから」と実は軽い気持ちでいたのであります。が、そんな私を待ち受けていたのは、恐るべき造影剤でした。こうやって書いてしまうのは語弊があるかもしれませんが、造影剤が体内に注入された時の感覚は、喉が「かぁーっ」と熱くなった後、波のようにその熱が、胸、腹、腰、足、爪先へと一気に伝わっていきました。大袈裟に言えば、頭のてっぺんから爪先まで電流が流れたようだと言ったらよいのでしょうか。実は造影剤が注入された時はすでに診察台に横たわっており、身体は固定されていたので身動きはとれませんでしたし、約5分ほど外のベンチに座って待っていた時に、CT検査についてのビデオ解説もちゃんと見ていたのですが、ここまでは予測できませんでした。検査が約20分ほどだったと思います。検査が終了した時、私は身体のことが心配になって、すぐにその場にいらした担当医の方に色々と伺ってみたのです。前回受けたCT検査とは違い、脳の血管の状態などを詳しく撮影するために造影剤を使用したということ、また、熱く感じない、反応しないというのは、逆に異常であるのだとということがわかり安心しました。それにしても、以前精神安定剤を使用した時のように、身体が異常に反応してしまうということは、少なくとも私にとっては恐怖であります。それは薬が効いている証拠だとも言えるのでしょうが。。。検査終了後しばらくは少々興奮気味で 病室に戻るやいなや、他の患者さんにもCT検査の時の症状を伺ってみましたが、やはり私が一番敏感に反応していたようで、ぽっと身体が熱くなったという人もいれば、あまり感じなかったという人までこたえはまちまちでした。検査終了後は外泊許可が出ており、夕方友人が迎えに来てくれて、一緒に車で移動したのですが、体調が良くなかったせいか、途中で車に酔ってしまいました。週末は気分転換するどころか、自宅療養になりそうです。